(記者)
静岡第一テレビと申します。よろしくお願いします。ちょっと違う話題で申し訳ないんですけども、先週7日のJR東海の丹羽社長の会見で、静岡県内のボーリング調査について、JR東海としても、流域8市2町の皆さんと同じ気持ちなので、県や他の利水関係者の方に、実施に向けて説明をしたいという発言がありました。それに対しての、説明があったのかということと、それに対しての受けとめをお願いしたいです。
(知事)
説明を待っている段階です。説明をされるべき筋のことだと思っております。また、その説明と関係してですね、専門部会とJR東海が公式の場で、公開で議論をしておりますので、これについては4月に、水資源の専門部会と、生物多様性の専門部会、両方とも4月には開催したいと。ここでもその議論が出るんではないかと思っております。
(記者)
説明の内容によると思うんですけども、説明があった場合に、どういったことをお話しするとかは、考えていらっしゃいますかね。
(知事)
そうですね、自然が相手ですのでね、ですから、トンネルの、いわゆる先進ボーリング含めてですけれども、これから、この破砕帯であることが分かってるところ、つまり、水が滞留してることがわかってるところに、穴をあけていくわけですね。ですから、何が起こるかわからんっていうことがあります。ですから、この、東電が工事をされてる間は、トンネルを掘って(正しくは、「高速長尺先進ボーリングをして」)いいっていうような、何か非常に単純化した形でですね、JR東海さんが受け止められているようでありますけれども、そんなことを、流域の市町の方たちが言っているとは思いません。工事をしなければ、流量は、その後増えますわね。水を取らないわけですから。取水しないわけですから。発電しないわけですから、増えます。それ以下であればOKという言い方をされていますが、それ以上だったらどうするんです? 掘っていいから、掘りましたと、想定外でしたって言われれば、どうするんですかね。そういうことがないようにしなくちゃいかんというふうに思いますので、ですから、JR東海と専門部会、ここではそういう議論をこれまでして参りましたので、今回、JR東海さんの御説明を受けて、そのあたりのところを確認していくという段取りになると思います。
(記者)
ありがとうございました。
(知事)
はい。
(幹事社)
はい、ほか。
(記者)
SBSテレビです。お願いたします。今の質問に関連してなんですが、ボーリング調査での湧水の件で、流域市町の真意を確認するということをおっしゃっていましたが、県議会の答弁では、現時点では9市町だったかと記憶してるんですが、現状その10市町、流域市町からどんな返答があって、どんな結果だったか教えていただけますか、
(知事)
はい。大事な質問をありがとうございました。まずですね、それについての資料が、あったあった、ごめんなさい。いろんな意見が出たみたいですね。総意というのをですね、いくつかの条件が付せられていたと思いますが。大井川流域の10の市町に、確認をいたしました。その多くの市町は、山梨県側への流出量が、発電所の工事中、発電停止により大井川で増加する水量の範囲内であれば、という前提条件をつけて、流出する水は戻さなくていいということでした。一方ですね、県と協議しなくちゃいけない、という意見も複数ございました。それから、湧水量を戻さないという考えに反対はしませんという、消極的な意見も、ありました。これが私が受けている報告です。
(記者)
ありがとうございます。その多くの市町、というのが、10の市町のうちのどのくらいなのかにもよるかなと思うんですが、その数字っていうのは明確に出てますでしょうか。
(知事)
もちろん、人も名前も、人数もですねわかっておりますが。私が受けている報告は以上なんですけれども、正確におっしゃってください。お願いします。
(くらし・環境部理事)
くらし・環境部理事の池ヶ谷です。今回のですね、意向の確認につきましては、こちらからですね、電話等のですね、聞き取りで確認をさせて、事務レベルでやり取りをさせてもらってるところでございまして、照会する際にですね、特にその、具体的に、公表前提にとかですね、そういった了解をとって、照会をしてるわけではないもんですから、申し訳ないですけど、個々にどこの市町がですね、どういった御意見があったっていうことは、発言の方は差し控えさせていただきたいなというふうに思ってますけど、当然、多くのですので、過半数ということは間違いないということは、申し上げられるかなと思っております。
(記者)
すみません、ちょっと整理したいんですけど、過半数は、その範囲内であれば、という前提条件をつけて、賛成というか、同意しているということですね。
(くらし・環境部理事)
そうです。皆さん前提条件付きということです。
(記者)
それの、それ以外でいうと、県と協議しないといけないですとか、戻さないという考えには反対しませんという消極的な意見があった。
(理事)
県と協議が必要だというような御意見についてはですね、それは前提条件つきのところからも、御意見として、また別途あったということでございます。
(記者)
となると、当時その意見交換の場では流域の総意としてっていう形で発表されたのかと思いますが、県の事実確認の結果では、総意ではないということになるんですか。そのあたりはどのように聞き取ってらっしゃるんでしょうか。
(理事)
総意かどうかっていうのはですね、流域の皆さんが、御判断を最終的にはされるいうことだと思いますし、そういった御意見多かったという認識であるということです。
(記者)
わかりました。
(知事)
それで問題は、JR東海がそれを総意と受け止めたことですね。そして、総意なのでトンネルを掘って(正しくは、「高速長尺先進ボーリングをして」)いいというふうに受け止めているところが、やや危険だなと思っています。ですから、ここは次にですね、JR東海の方から御説明がある時に、しっかり、中身を精査して、もしもの時に備えなくちゃいかんというふうに思っています。
(記者)
あとすみません、1点確認なんですが、そのモニタリング、国のモニタリング会議では、以前川勝知事は、ボーリング調査についても、安全性というか、そのボーリング調査についても、議題として、国のモニタリング会議で取り扱ってほしいというような御意向を示されておりましたが、それについては、国のモニタリング会議では、言及されてなかったと思うんですが、知事としてはそのお考えは変わりないということで。
(知事)
ここはですね、モニタリングは南アルプストンネル工事に関わることということになっておりますが、矢野委員長(正しくは、「矢野座長」)以下、委員の皆様方にお任せしたいと。こちらから注文をつけるっていうことはしません。むしろ、国の、言ってみればバックを得た、昔で言えば、モニターっていうのは、監視するっていう意味もありますね。ですから、昔のことを言えば大目付です。大目付としてですね、今、何が必要かと、モニタリングと一体なのは、事業計画ですと。これを時系列で示してくださいというふうに言われてますのでですね、ですからこれは非常に重要なことで。私、議事録を見たところ(正しくは、「事務方からの報告では」)ですね、委員長(正しくは、「座長」)の方から、二度にわたってこの点について発言がありまして、最後に、事業計画とモニタリングは表裏一体なので、丹羽社長さん、事業計画はどうなっていますか、と言われましたらば、丹羽社長の方はですね、ブラッシュアップしてるっていうことを言われて、事業計画の中身は言われなかったわけですね。ですから今、この事業計画の中身、つまり、時系列でですね、どのように、この工事を進められるのか。これとモニタリングは一体であるということなので、そこにお任せしたいと思っております。
(記者)
ありがとうございます。 |